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生物による診断技術を活用し

人類の健康と福祉に貢献するために

代表理事のご挨拶

 病気を早期に検知するためには、人体に起こったかすかな異変を捉える必要があります。そのために人類は、高性能センサー機器の発明、開発、改良を行ってきました。

 しかし、現時点では、人類が作る機械には性能的に限界があって早期発見が難しい病気もあります。その代表例が「がん」です。

 では、機械を上回る能力を持つものがないか?

その答えとして、本研究会は生物の持つ優れた能力に着目しました。生物は嗅覚をはじめとして、人類が機械で模倣することが永遠に不可能と思えるほどの特異な能力をたくさん有しています。例えば、線虫を使ったがん検査は画期的な技術として注目を浴び大いに期待されています。

 とはいえ、生物診断はまだ研究開発が始まったばかりであり、実用化に向けた壁がまだ多くあります。エビデンスのさらなる構築、その有用性の周知、さらには日常診療にどのように活かしていくのか、など地道な取り組みかつ真摯な議論が肝要と考えています。

 本研究会は、医師、研究者、企業、市民の皆様とともに、「生物による診断技術を活用し、人類の健康と福祉に貢献するために」、生物診断の未来について議論を進めていきたいと考えております。是非皆さまのご入会と、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い致します。

東京大学大学院医学系研究科 消化管外科学 瀬戸 泰之

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